読書

太宰治のトカトントンはゆとりこそ共感できると思う

太宰治 トカトントンを読んで心に響いたので感想

 

短くて読みやすかったです。

青空文庫で無料で読むことが出来るので、興味あったらどうぞ

https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2285_15077.html

 

あらすじ

 

26歳の主人公は色んなことに熱中しようとするけど

頭のどこかでトカトントンという音が響くと、無気力になってしまう

 

困った主人公は自身がファンの作家に手紙を出す

文のほとんどがその手紙の内容という構成

感想 ネタバレ有り

 

主人公

個人的にはとても共感できる小説の主人公でした。

 

主人公と同年代ということもあり

26歳の〜という紹介で少しおっと思い読み始めましたが

 

トカトントンという音を聞くと
何もかもがどうでもよくなってしまう

 

つい数分前までやる気に満ち溢れていたのに

その音が心に鳴り響いた瞬間、無気力になってしまう

 

そんなことに悩んでる主人公です

 

共感できた点

 

トカトントンという音が聞こえるというのは

終戦時の玉音放送の時の記憶が元になっていて

それが強烈な記憶として残っているんだと思います。

 

日本人の感性や考え方は戦前、戦後で大きく変わったと思います

8月15日の玉音放送まではこれからどう戦って勝つかを

国民の大半が信じていて、その事だけを考えていれば良かった

盲目的になれる人にはある種単純な生きやすい世の中だった

だけど、玉音放送が流れる途中、流れ終わった時から

 

戦争は終わった、これからは自由に生きていい と
いきなり全く違う価値観に放り出されてしまい

 

自分がどう生きればいいか分からなくなった
何も行動出来なくなった
何がしたいのか分からなくなった

 

トカトントンとはそういう心の葛藤を象徴しているものだと僕は思いました。

 

まとめ

 

これは僕や、いわゆるゆとり世代の人や
進路などに悩んでいる人にはわかってくれると思うんですが

 

人には何かしらの強烈なトラウマやショックな出来事があって

自分がやる気に満ちていたり何かをしたいと強く思っても

その時の記憶がフラッシュバックして

 

そんなことしても無駄
そんなことして何になる?
自分には向いてない
自分には出来ない
だからやらなくていいや

という考え方に陥ってしまう

自分でもよくわからないままにやる気がなくなって、諦めてしまう
意欲が100から0になってしまう

 

何かを買おうとしたり
何かを習おうとしたり
何かを食べに行こうとしたりして

 

ネットでレビューや評判を調べて低評価や否定的な文字を見つけると
スーッと気持ちが冷めてしまうような感覚

 

そういう経験がよくある人には本当に心に刺さる小説だと思います。

 

僕はそういうことばっかりなのでとても心に刺さりました

 

でも、だからやらなくていいと思わず
そういうことも含めて自分の性格だから

辞めそうになっても、とりあえず続けてみようと考えるようにしたいなと思えました。